『千段』

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小説(中編・長編)
擬態[更新休止中]


『擬態・14』 (小説・中編)

2008.10.08  *Edit 

4/1,000


 ピンポーン、と。
 チャイムが鳴って「はいはーい」と玄関に出た瞬間、私は驚いて若干固まってしまった。
 なぜなら。

「――今日は服普通なんですね」
「あ。あれは部屋着です。外に出る時は、このようにこちらの流儀で」
 現れた王子様は、もはや王子様衣装ではなく、普通にシャツにジーンズというラフな格好だったのである。髪の毛は変わらずくるっくるだし、もちろん顔はおんなじ王子様顔なんだけど、別に、浮いてるわけでもなく。散々王子様の格好で見慣れていたので、逆に違和感があるくらい自然な、普通の男の子っぷりだった。

 そしてその格好の王子様は、
 普通に物凄く格好良くて、私は動揺しまくってしまった。
 王子様の服の時も、格好いいな、とは思ったけど、それよりもコスプレというか、変な人っていうインパクトの方が強かったので、そんなにすっごくドキドキしちゃってしようがない! ということはなかったのだが、こうして、普通に普通の服で、しかも王子様顔で、王子様オーラをまとって来られると、全然印象が違う。もう、並大抵の格好良さではない。
 正直、こういうことは、非常に困る。
 私は面食いなので、いちいちうっかりときめいてしまうのだ。

 しかも悪いことに、王子様と来たら、毎日やってくるのだ。
 大したことはしないけれど。
 動物化した奴らとか、まだ変わってないけど怪しいやつらに塩をかけて。
 なんか、部屋にあがって来た人をただ帰すのも悪いかな、という義務感で入れた私のお茶を飲んで。
 多少、どうでもいい会話をして、翌日来る時間の打ち合わせをして、帰っていく。

 それだけなのに、王子様が来る時間が近くなると、妙にそわそわしてしまう。
 これはよろしくない。
 クラスの男の子と、なんかちょっと最近良い感じになってきた気がするのに。
 きらっきらの王子様の前では、どんな現実もかすんでしまう。






 15に続く。



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