『千段』

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みじかいおはなし
ジョージョーと鳥(旧作)[完結]


『ジョージョーと鳥・5』(みじかいおはなし・旧作)

2008.11.06  *Edit 

 それから、ジョージョーと私はしばしば公園で待ち合わせて会うようになった。もともとそう授業もないし、大してまじめな学生でもない私が平日の昼間に暇なのはともかく、ジョージョーは働いているらしいのに待ち合わせはたいてい午後の2時とか3時とかなので、何をしている人かと不思議に思って仕事を聞いてみると、観葉植物を卸す会社で働いているとのことだった。日本で栽培されているものもあるが、主に海外から仕入れをして、お花屋さんとかデパートとかに出荷するのだそうだ。植物の管理の都合上、24時間体制のシフト勤務で、ジョージョーは普段明け方からお昼まで働いているのだという。
 「なんかね、長く働いてると、だんだん植物の気持ちがわかってくるんだ、なんとなく」
 普通の人が言ったら、ちょっとこの人どうかな、と思うようなことでも、ジョージョーが言うと本当っぽかった。そんな、すごく繊細な雰囲気を持っているのだ。
 「ベンジャミンって知ってる?」
 「うん、あのねじれてるやつでしょ?」
 「そうそう、でもさ、あれねじれてるんじゃなくて、ねじってるんだよ、知ってた?」
 「えっうそ、知らない」
 どうでもいい話なんだけど、なんだかそのねじられている木も、ねじっているジョージョーもすごくつらそうな感じがした。
 「それ、ジョージョーもやるの?」
 恐る恐る私が聞くと、ジョージョーは少し笑って、
 「うん。最初のころは、無理やりねじるのがいかにも窮屈そうな感じがして、やりたくなくてそこだけ外してもらったりしてたんだけど、だんだん、そうでもないような感じがしてきて」
 「え、なんで?」
「なんかさ、ねじられた木を、出荷するときに並べてると、嬉しそうにしてるんだよね。もちろん、そうじゃないやつもいるんだけど、実際窮屈なんだろうけど……なんていうんだろう? なんか、女の子がハイヒール履くのとかに似てるのかもしれないんだけど、窮屈でも、きれいになった感じがするみたいだよ」
 そういう話のとき、ジョージョーは表情を緩めて、微かに笑顔になる。
 いつもそうだ。人の話も、自分の話も殆どしない。木や草や花の話だけ。そうしてオウムの話になると、表情を曇らせる。
 ジョージョーはオウムに名前を付けないで、ただ「鳥」とだけ呼んでいた。僕にはそんな権利ないよ、と言って。本人の気持ちがわからないのに、僕のほうで勝手な名前で呼べないよ。
 優しいのは結構だけども、そう、いやみを言いたくなることが何度となくあった。私にはジョージョーのそういう姿勢がとてももどかしい。そうやって、ジョージョーが恐る恐る、こわれものを扱うように扱っているいろいろなことを、乱暴に叩き壊してしまいたくなる。
 それを一番強く感じたのは、ジョージョーの部屋を見たときだった。


6に続く



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コレを書いた当時は学生だったのですが、
ジョージョーのお仕事は捏造です(笑)
本当にそういう業種があるのかどうかも分からない(笑)
てかこれ授業の課題で提出した作品なんですけど、
すげえ、いっぱい赤入れたいです(笑)
私、出すだけ出して講評の時授業出てなかった気がするので
結局どういう赤が入ったのかはわからずじまいですが(笑)
そんな酷い作品ですがツッコミつつお楽しみ頂けましたら幸いです。



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