『千段』

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みじかいおはなし
ジョージョーと鳥(旧作)[完結]


『ジョージョーと鳥・7』(みじかいおはなし・旧作)

2008.11.10  *Edit 

 私はそういうジョージョーを更生させたいのかな、と今はすっかり花も終わってしまった満天星を見ながら考えた。でも、自分でもよくわからなかった。
 ほんの少しは、そういう気持ちがないといったらうそになる。女の子は、心のどこかがいつもお母さんだから、淋しそうな子を見ると自分の手で温めてあげたい、と思ってしまうところがあるから。でも、それだけじゃない、何かもっと違う気持ちがあるのだ。
 ジョージョーは、まだ来ない。
 暇つぶしに持っていた雑誌をぱらぱらとめくりながら、あれ、そういえば、と思った。ジョージョーを待っている、というシチュエーションが、私の記憶の中にまったくないのだ。いつもいつも、待ち合わせをして私が公園に行くと、必ずジョージョーが先に来ていた。私が2,3分早く来ようが、10分以上遅れようが、同じだった。絶対待つのはジョージョーのほうで、私ではなかった。
 ということは、ますます来ない可能性が高いということだ。
 ジョージョーらしくて、逆におかしかった。思わず声を立てて笑う。笑い声の分だけ心がすかすかになった気がした。
 泣きたいかも、と思ったが、うまく涙が出てこない。前の恋人と別れたときはあんなに湯水のように涙が出たのになあ……と懐かしく思い、そしてその記憶が、ついこの間のことなのにあまりにもはるか昔のことのように霞がかっていて、さっぱり実感が湧かないので私は愕然とした。人間の心の防衛本能はすごい。辛いことからは全力で逃げ去るようにプログラムされている。
 私だってジョージョーのことは言えないのだ。
 お互いに必要だったから、出会ってすぐにあんなに親しくなった。失恋で、他人と関わることに臆病になっていたくせに、それでいて淋しくて、人恋しくてどうしようもなかった、そんな私にとって、幽霊のようなジョージョーはとてもちょうどいい存在だった。
 私たちの関係は、きっと傷をなめあうようなものだったのだろう。オウムという口実がなかったら成り立たないぐらい、すごく不安定で、脆い関係。その口実が、これからはもうなくなってしまう。
 そう、ジョージョーが来ないのも、そのことに私がこんなにぴりぴりしているのも、すべてそのことに端を発していた。昨日、オウムの元の飼い主から連絡があったのだ。





*

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おお。
びっくりするほど説明ばっかりな章になってしまいました。
まあ私の小説ではよくあることですが(汗)
このおはなしで一番自分でイイと思うところは
「ジョージョー」っていう名前です。意味が分からない(笑)
ジョジョじゃなくてジョージョーなんですよ。



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