『千段』

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みじかいおはなし
星喰い(旧作)[完結]


『星喰い・9』 (みじかいおはなし・旧作)

2008.12.20  *Edit 



 星喰いは、
 星喰いは微笑んでなどいなかった。額に耳元に血管が浮いて、下りてゆかない血で顔は赤黒く染まり、苦しげに目を見開いている。
「なぜ?」
 という表情だった。
 だってあたしはあなたをすきで、
 あなたをしあわせにできるのに。

 私は目をそらさない。
 その苦しみを見つめる。
 そして、泣きながら微笑する。
 愛している。
 愛している。
 愛している。
 このきもちが伝わるように微笑する。
 そして、愛しいぶんだけ腕に力を込める。
 さようなら、
 私の愛しい星喰い。
 それでも私は、行きたいんだ。



 どれぐらいたっただろう。
 星喰いの首がだらりと垂れ、すべての抵抗がふと消えた。
 完全に死んでいた。
 私は、元いた私の世界に戻って来たらしく、霧は晴れて、足元は見慣れた砂の大地だった。前には地平線、後ろを振り向くと、深い森の蜃気楼、
 そして天辺には、昼なお太陽よりも眩しい光で、私を導く私の星。

 星喰いを砂に埋めた。
 きっと彼女も砂になるのだろう。

 風もないのに、やけに頬に砂が当たると思って拭ってみたらそれは涙だった。目の中に溢れ、頬に手に零れ落ちるや否や、それはさらさらとした砂に変わるのだった。星喰いと一緒に、私の中のなにかが死んだのだ。死んだものの流す死んだ涙は砂になるのだ。

 背中へざあっと風が吹きつけてきて私を押す。私は立ち上がる。
 私は進む。
 私には、辿りつきたい場所がある。
 きっとこの先も、痛みはくり返し私を襲うだろう。この手に残る感触は、悪夢となって私を苛むだろう。それでも私は悔やまない。
 どんな苦痛も、孤独さえも、私の星への思いを妨げない。どんな幸福も愛情もこの憧れと引き換えに出来ない。
 私が選んだ。
 たとえ、いつか星を手に入れることができる保証などなくても。
 まだ、進むことのできる道が、目の前に続いている。
 私は、歩き出す。
 はるかむこうに、輝く星。







了。




*

*

*

味気なく本文アップばっかりですみません!(汗)
あっでもどうなんでしょう。
私、他所さまのサイトとかで、
あとがきが書いてあると凄く嬉しいんですけど、
みなさま私のひとりごとなんて興味ないですかね…?(汗)

というわけで需要があるかはわかんないですが、
書いてあるぶんには読みたい方は読めるし、
読みたくない方はスルーなさればいいかな、と思うので書きますね(笑)

これは大学生時代に書いたモノです。
ノートにボールペン一発書き(笑)
多少直してますが、殆ど一発です。
今ぱらぱらめくってみたら、2、3字修正液で直してますね。
その程度です。
まあ今もあんまり直さない人なんですが。

もっとちゃんと書いてあげたかったなあ、という思いはありますし、
色々と荒い部分も多くて、下手さは丸出しなのですが、
なんだか嫌いになれないおはなしです。



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