『千段』

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詩色々


『夜汽車』(詩)

2013.08.08  *Edit 

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県境には、大きな川が流れている
橋を渡れば向こうが我が町
うすももいろの夕闇のなかには、
既にして幾百の電燈が灯っている

おかえりなさあい
ただあいま
おかえりなさあい
ただあいま

川の向こう明かりの中
今日もハイヒールや革靴が
くたびれた骨や筋肉を載っけて
蕎麦屋の出前みたいにゆらゆらと

あっちこっち方向音痴みたいなコウモリ
どこへ行きたいの? どこか遠くへ!
でもセミの声がしゅわしゅわ空気を震わすから
超音波のGPSは狂いっぱなし

河川敷のグラウンド
昼間ちび共が声枯らして走ったダイヤモンド
並木も遊歩道もじんわり闇に沈むよ
ぬるり鏡のような水面

もういっぽん向こうの橋には
なんて長い、夜汽車が光りを撒いて、行くよ
どこへ行きたいの? どこか遠くへ!
空を駆ける銀の龍のように
銀河鉄道、疾走する、疾走する、県境を

そのスピードの下には、大きな川が流れている
橋を渡れば知らないところへ行ける?
うすももいろの夕闇のなかには、
まだ見ぬ郡星の夜と金襴の夜明けが眠っている



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